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借地権を活用!賢く家を購入する方法

契約書を確認しているところ

借地権について

借地権とは簡単にいうと他人の土地を借りて建物を建てる権利のことです。借地権には種類があり、大きく分けると旧借地権、普通借地権、定期借地権の3種類になります。

◇旧借地権

旧借地権とは旧法が適用されている土地の借地権で、借地を明け渡す正当な理由が地主側にないかぎりは借地権が更新されるというものです。新借地借家法が平成4年に制定されて以来も、旧借地法に基づく借地権の物件は残っているため、適用されている借地権をよく確認する必要があります。こういった状況を緩和すべく制定された新法では、普通借地権と定期借地権が新設されました。

◇普通借地権

普通借地権には賃借権と地上権があり、地上権を持っていればその土地に建てられている建物を売却したり、賃貸に出したりと優に扱うことが可能です。借地権付きの物件は数多くありますが、借地権付きマンションの場合はその多くが地上権、一戸建てでは賃借権となっている場合が多いです。賃借権の場合は売りに出す際地主の承諾が必要となります。

◇定期借地権

定期借地権は名前の通り期限が定まっている借地権です。期間満了後には土地を更地にして地主に返還する必要があり、一般定期借地権では50年以上とするのが一般的です。定期借地権の中には事業用の事業用定期借地権や、建物譲渡特約付借地権なども存在しています。

 

借地権で家を購入するメリット

借地権付き物件として家を購入する一番のメリットは、土地の購入価格が大幅に抑えられることです。特に地価の高い都心部では、所有権の場合と借地権の場合とで1,000万円以上差が出ることもあります。所有権は借地権と底地権を両方持っている状態で、土地の全権を所有している状態ですが、土地の利用が借地権の範囲で収まるのであれば、所有権を持つよりも借地権を購入する方が費用を抑えられるというメリットがあります。

ちなみに、借地権は購入することもできますが、反対に買い取ってもらうことも可能です。地主や業者などに買い取ってもらうのが一般的ですが、売却先によって手続きの方法や売却金額などが大きく異なる点には注意が必要です。

 

住宅ローンを利用する際にはご注意を

借地権付き物件はメリットだらけのように思えますが、住宅ローンを利用する際にはいくつか注意しなければならないポイントがあります。

借地権付き物件であっても住宅ローンが利用可能ですが、金融機関によっては所有権の場合とくらべて借り入れの限度額が低く提示されたり、建物に対しては火災保険の加入を必須としたり、更には連帯保証人を2人付けることを条件とされるなど、多少制限が加わる場合があるので要注意です。

借地権を上手く活用すれば賢く家を購入できますが、思わぬところでつまづかないよう、正しい知識を身に着けておきましょう。