板橋区の歴史と特徴
板橋区は「義経紀」にも登場してくる歴史の長い土地です。
板橋周辺地域はかつては豊島氏であったのですが、頼朝の挙兵に参加をして鎌倉幕府の開幕に尽力をしたあとに房総をおさめていた千葉氏からの攻撃を受けて滅亡することになってしまいました。
その後他の関東地域同様北条氏の統治下に入り、江戸幕府の開幕時からは徳川家康が治めるようになっています。
板橋という土地が古くから栄えていたのは、地理的に関東から全国各地につながる街道がぶつかる場所であったためで、五街道の一つである中山道板橋宿として多くの人が行き来する場所として発展していきました。
明治維新のあとには現在の板橋区の一部が大宮県に属することになったこともありましたが、明治四年より東京府として復活し昭和22年の再編によって現在の土地の範囲におさまりました。
家賃相場と住みやすさ
板橋区は23区の中で北東部に位置しており、北側の境界が埼玉県に隣接しています。
都内の中心部や繁華街から離れた位置にあることから比較的住宅街の様子は静かであり、ベッドタウンらしく多くの住居用世帯がまとまって作られているところが見られます。
家賃も都内の水準から見ればかなり安く、それでいて池袋に隣接するという高アクセスから住所用の場所として多くの人たちから選ばれています。
ただいかんせんかつて埼玉の一部であったということや、23区のはずれに位置するということから「田舎」というイメージが払拭しがたく残っており、それが悪い意味でのブランドになってしまっているという面は否めません。
家賃相場としてはワンルームなら6万円代前半から入居物件を見つけることができます。
板橋区にはいくつかの路線が走っており、どの駅に近いかによってまた生活の便利さも違ってきます。
最も人気があるのが東武東上線の東武練馬駅付近で、家賃相場は他の板橋区内に比べてやや高いものの大型スーパーや飲食店が多く、生活しやすい環境が整っています。
反対に都営三田線の新高島平付近は駅前ながら便利な店が少なく、さらに家賃相場が東武練馬付近よりもさらに高いというコストパフォーマンスの悪さから不人気になっています。
近隣にある名所・施設
板橋区はこれまでベッドタウンとして発展してきたことから、実は観光ができるような名所はそれほど多くありません。
歴史的な建造物ということでいうと隣接をする練馬区の方が多いですし、ショッピングなどをするなら同じく隣の豊島区の方が数段お店が充実しています。
あえて挙げるなら区立淡水魚水族館や板橋、志村一里塚といったものがあるのですがいずれも今ひとつ地味です。